「……嫌なわけねーだろっ。俺は…ずっと、心音と話せないのが辛かった。もう笑顔を見ることはないんだって思ってた。だから…前みたいに戻れるなら、嬉しい………」
「うん…。今まで避けててごめん。話を聞いてあげられなくてごめん…」
「俺の方こそ、ごめんな…」
最後に、これだけは伝えておこう。
中学生の時には、伝えられなかったから。
「……それとね、あたしも。一輝くんが大好きだったよ」
これで全てを伝えた。
あの頃に言えなかった事は全て。
これで過去の辛い思い出とは…
──────さよならするんだ。
「……ありがとう、心音」
「うん」
「俺からも1つ、いい?」
「うん…?」
「俺さ、未練がましいと思うんだけどまだ心音が好きなんだ。でも、だから付き合ってほしいとかは言わねー。ただせめて……幸せになって欲しい。心音が心から笑って幸せだって思えるヤツと出会えることを俺は祈ってっから…」
一輝くん……………。
「うんっ…ありがとう…」
「…じゃー、俺行くわ。時間作ってくれてサンキュな。元気でやれよ」
「…うん。また」
こうして一輝くんはカフェを出た。
これで、よかったんだよね…。
あたしはこれで、
──────皆と向き合う準備が出来た。
あとは……
──────あたしが考えるだけ…。



