黙って俺のモノになれ【下】




【心音side】




「おはよ、心音!」



「おはよう」



「おはよう。慧(ケイ)、玲弥(レイヤ)」



三連休明けの火曜日。


あたしは席につき、ぼーっと外を眺めていた。



「…ていうか心音、早くない?今日」



「あー…うん。早く目が覚めちゃって…」



「そっかそっか。そーゆー日もあるよなっ」



目が覚めた、と言うよりは寝付けなかった、という方が正しいかもしれない。



「で?そんな心音の早起きについてきてくれた今日の護衛は~?!」



「真人(マコト)!おはよう。今日は楓先輩の日だったんだけど…皆で来た」



いつの間に来ていたのか、隣に移動してきた真人の質問に答えるあたし。


護衛制度は相変わらず続いている。


だけど…この頃少しおかしい。


……というより目立ちすぎてる…。



「心音ちゃんも色々大変だね…」



「あはは……」



「ってゆーか心音!お前、下の名前で呼んでたんだっけ??」



「…あ、いや。まぁそーゆー事になっちゃった…?」



「ふーん、ま、どっちだっていいけどさ!俺は!」



「じゃー聞くなよ。真人!」



「別にいいだろ?気になったから聞いたんだよ!」



「はいはい。2人とも落ち着いて」



文化祭が終わってから、やけに皆でいる事が増えて…担当でもないのに何でだろうと思ってたけど。


その謎は一応、昨日判明した。


…まさか、あんな風に皆が思ってたなんて………。



「本当、どうしよう……」



「ん?何が?」