【心音side】




─────翌日。


目を覚ましたあたしはすぐに洗面台へ向かった。


きっと、大変なことになってるよね…。


そう思い鏡を見るも



「…あれ。腫れてない……」



その目は全く腫れていなかった。


どうして────────?


疑問に思いつつ、携帯を開くと優空くんからLINEが届いていた。



“おはよ。目腫れてない?平気?”



“おはようございます。それが、全然で…”



“そっか、よかったな。昨日お前が寝てからずっと冷やしてたからそれが効いたんだろ”



優空くん…。


ずっと冷やしててくれたんだ…。



“昨日は、その…色々とありがとうございました……”



“全然。俺こそ、その…色々ごめん”



“え?何がですか?”



─────トントン



謝られる心当たりがなくてそうLINEを返したのと同じタイミングで部屋をノックされる音が聞こえた。



「はい…?」



こんな朝に一体誰だろう?


疑問に思いながらも扉を開けるとそこには



「よ。今から俺の部屋、来れねー?」



今の今までLINEをしていた相手…優空くんがいた。



「はい、大丈夫ですけど…。何かあったんですか?」



「あったってゆーか、あるってゆーか…。ま、いいから行くよ」