…た、確かに……。
「…こうやってても仕方ねぇし。行くか」
「え…?」
「レンタル屋。そこ行きゃ何かはあんだろ」
「あ…はい…!」
こうしてそのまま近くのレンタル屋さんに行くことになった。
「…あんま遠く歩くなよ」
「はい…」
改めて、桐沢くんと2人で桜河の外を歩いてるなんて変な感じ…。
そのまま特に会話のないままレンタル屋さんに着いた。
「お前どんなのが好きなんだよ?」
「いつも見るのは恋愛モノですけど…。桐沢くんの見たいのでいいですよ」
「…じゃ、俺が見てぇやつとお前が見てぇやつ2枚でいいんじゃね。どーせ時間もあるし」
「そうですね…!」
こうしてDVDを2枚レンタル。
その際のお金は…桐沢くんが全て払ってくれました。
何度かお断りしたんだけど…、1枚も2枚も変わらないって言ってくれて。
何だか…桐沢くんが優しいです……。
「どっちから見ますか…?」
「別にどっちでも」
無事寮に戻ってきたあたしたち。
早速DVDを見ることに。
「じゃあ…桐沢くんが選んだ方からにしましょう…!」