「俺と、付き合ってください」
「よろしくお願いします」
少し照れくさそうな先輩にあたしは満面の笑みで応えた。
「実は俺、全然自信なかったんだよね(笑)」
情けないけど、と後ろからあたしを抱きしめる先輩。
そんなところも先輩らしいなと首元にある翔斗先輩の腕に手を重ねた。
「これからは自信、持ってくださいね?」
「ははっ(笑)うん、そうする。俺を選んでくれて本当にありがとう」
いつもどこか控えめな翔斗先輩をとても愛おしく思う。
男の人にこんな風な感情を抱く日がくるなんて、少し前のあたしは考えもしなかった。
「翔斗先輩も…。あたしを選んでくれてありがとうございます」
翔斗先輩はあたしのおかげで変われたって。
そういうけど。
あたしも先輩のおかげで変われたんだよって、これからあたしの全部を使って伝えていきたい。
「…これからはさ。俺の事、名前で呼んで?」
「翔斗…?」
照れ交じりにそう呼ぶと
「だめだ。可愛すぎて心臓が持たない…」
翔斗はあたしの首に顔をうずめた。
これからは、この人があたしの''彼氏''。
「心音ちゃんに出会えて、好きになってもらえて。俺は幸せ者だね」
どこまでも優しく、甘やかしてくれる翔斗を
「あたしも。翔斗に出会えてよかった」
あたしも同じくらい愛したい。



