「俺も3年間心音と同クラがよかったのによぉ」
真人と春樹は確か2年からクラスが離れてたんだっけ。
「クラス違っても会ってたじゃんっ」
それでも休憩時間はうちのクラスきてたみたいだけどな(笑)
「慧はずりぃよ」
「クラス分けは自分たちで決められないんだから仕方ないだろ!文句言うなっ」
「お前らいい加減にしろって」
特別階のあいつら以外にも心音は自分で仲のいい友達を見つけてた。
それがここにいる4人。
「それにしても湊叶のやつ、結局卒業まで心音と仲良かったよなぁ!」
真人は完全なるムードメーカータイプ。
なにかをやるときの盛り上げ隊にもってこい。
在学中はこの持ち前の明るさで色々役割を任されてたな(笑)
「ま、湊叶は意外と人を大事にする奴だからな」
春樹は真人とは正反対で頼れるリーダータイプ。
春樹もまた、この性格をかわれ学級委員を始めとするまとめ役をかなり任されてた。
俺もこの2人にはよく仕事を頼んだな(笑)
いつでも快く引き受けてくれて感謝してる。
「ほんと、意外だよね。よく喧嘩はしてたけど」
「そこはほら。喧嘩するほど仲がいいって言うでしょ」
慧と玲弥は心音の入学当初から色々世話焼いてたみたいだな。
心音にとってもこいつらの存在はでかかったんじゃないかと、担任の俺から見ても思う。
心音が湊叶と付き合えたのも、こいつらのおかげ。って言っても過言じゃないんじゃないのか?(笑)
「くっそー。俺、湊叶の次ねらってたっつーのに(笑)」
「どう考えても無謀だろ」
「そんなひでぇこと言うなよぉ。こう見えて真剣に恋してたんだぜぇ…」
「真人の気持ちなんて聞かなくても分かってたよっ」
おっと、これは聞き耳しちゃまずいか?(笑)
「そーゆーお前らはどうなんだよ!ちょっとでもいいなーとか思わなかったってか!?」