黙って俺のモノになれ【下】


クールで的確なアドバイスをくれる春樹は、いつも冷静に遠くからあたしたちを見守ってくれてた。


反対に真人は、いつだって明るく時には皆にいじられながらもあたしたちを元気づけてくれた。



「助けられてばっかって…そんなわけないだろ?今ここに俺が笑っていられるのも心音のおかげだって!」



それから、慧。


慧は転校初日に玲弥から紹介されたんだったっけ…。


仲良くなればなるほど垣間見える毒舌っぷりには、何度も笑わせてもらった。


すぐに顔に出ちゃうのがたまにキズだけど…慧にはたくさんたくさん支えてもらったよね。


どんな時でもあたしを前向きにしてくれた。



「…心音ちゃん、顔上げてよ。俺の方こそ仲良くしてくれてありがとう。心音ちゃんと過ごした2年半すごく楽しかったよ」



そして、玲弥。


あたしにとって1番の支えはいつだって玲弥だった。


玲弥はいつでも、どんなときでも先回りしてあたしを助けてくれた。


思えば初日の職員室に案内してくれた時から、あたし達の関係は始まってたんだね…。


時には泣いて、時には笑って。


そんな喜怒哀楽を共に分かちあってくれたよね。


玲弥なしにこの高校生活は語れない、そう胸を張れるくらい玲弥との繋がりはあたしにとって大切なものだったよ。



「あたしも…っ。ここで皆と過ごした時間、忘れない…っ…!!」



ここで全てが終わるわけじゃない。


それでも、皆は別々の道を歩くわけで…


今までみたいに毎日は会えなくなる。



「心音…泣くなよ…。涙、うつる………」



「ごめん…っ、でもあたし、皆に会えて。ほんとにっ、よかったっ…!」


ここで出来た皆との思い出、
ずっと忘れないからね─────────