黙って俺のモノになれ【下】











「玲弥っ、慧っ、真人っ、春樹っ…!卒業おめでとうっっ」



「心音ちゃん。お互いに、おめでとうだね」



「あれ、湊叶たちといたんじゃなかったの?」



「心音~!寂しくなるなぁ~っ」



「おめでとう。それと真人、お前暑苦しい」



4人の元へ行くとそれぞれ違う反応を示した。


右胸についた花が嫌でも卒業を感じさせる。



「湊叶は…ちょっと、おいてきちゃった」



「おいてきたって…大丈夫か?」



「うん、大丈夫だよ。慧」



「それならいいけど…」



桜河で過ごした2年半は長いようで本当に短かった。


色々あった高校生活。


ここでの生活を支えてくれたのは他の誰でもない、ここの4人だとあたしは思ってる。



「改めて、なんだけどね、」



結局今日までタイミングを逃しちゃってちゃんと伝えられなかった。


だから今が、この感謝の気持ちを伝えられる最後のチャンスだと思う。



「あたしが転校して来てからの2年半。ずっと友達でいてくれて、仲良くしてくれてありがとう」



あたしは4人に深々と頭を下げる。



「4人がいなかったら、今のあたしはいなかったと思う。それくらいに皆には助けられてばっかりだったよね…。今日までずっと伝えられなくてごめんなさい。あたしが今日ここで皆と笑って卒業出来るのは、玲弥たちのおかげだよ。本当にありがとう」



寮の皆と仲良くやっていけたのも、


湊叶と付き合うことが出来たのも、


何もかも皆の支えがあってこそだった。


4人は代わりなんていない、あたしの大切な友達。



「俺らは特に何か変わった手助けをしたわけじゃない。ここまで来れたのは心音、お前の頑張りだろ」



「そーだぜっ!心音とすごした高校生活、俺は一生忘れねーっっ」



春樹と真人。


2人と関わりを持ったのは転校して少し経った頃だったけど、仲良くなるのに時間はかからなかったよね…。