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「…ごめんっ。遅くなった」
「いえ、大丈夫です」
時間が経つのはあっという間で。
優空くんと約束をしてから1週間が経った。
あたしたちが待ち合わせたのは駅。
一緒に寮を出ても良かったんだけど…
────『途中で誰かに掴まると困るから』
優空くんがそう言うから別々にした。
「…じゃ、行こ」
「…はい」
こうして優空くんとのデートはスタートした。
「やっぱ人、多いな…」
「そうですね………」
あたしたちの今日の行き先は2駅先にある水族館。
駅に着いたはいいけど…人が多すぎてなかなか前に進めない…。
それに、この状態だと進めても優空くんとはぐれちゃうかもしれないし…。
「…ここで突っ立っててもしょうがないし。行こう」
人の波を見ながらぼーっとしていると突然、あたしの右手が優空くんの少し大きな左手に包み込まれた。
「っ…。あの、これは………」
「いや?」
「いえ…あの。嫌かと言われると、嫌ではないですけど……」
「うん。じゃ問題ねーな。それに俺、今日は“デート”だって言ったしね」
やっぱり本気だったんだ…。
でもあたし、デートとかよく分からないし…。
「っても心音が嫌がる事は絶対しねーから。楽しめばいい。な?」
「……はい!」



