優空くんのことは湊叶くんとは違う意味で大切だし、特別だよ。


優空くんだけじゃない。


ここにいる皆が大事。


何か困ってることがあるなら、いつだって力になりたいし支えたい。


そんな風な関係にこれから少しずつでもなっていけたらいいなって、あたしは思ってる。



「ちょっとでも隙ができたら俺、攻めるから。湊叶にもそう言っといて」



「…聞こえてるけど?」



「…やっぱり、なんかムカつく。今から皆でゲームしようよ、湊叶の部屋で。いいよね?湊叶」



「ったく…めんどくせぇな。好きにしろよ」



ということで一行は湊叶くんの部屋へ。



「ごめんな、心音。疲れてんのに」



「大丈夫だよ。皆といるの楽しいし」



「本当は帰してやりたいけど。俺もまだ一緒にいてーから…どうしても辛くなったら言えよ」



「うん、ありがとう。湊叶くん」



まだ一緒にいたいって湊叶くんも思ってくれてるんだ…。


なんか、嬉しいな。



「人が来てんのにイチャつくなって。トランプ、やるよ」



「優空くん、ごめん…そんなつもりじゃ…」



「うそうそ、冗談だから。心音って本当純粋だよな」



優空くんにからかわれながら、あたしたち3人は皆の待つ部屋へ向かった。












その後はトランプをしたり、ゲームをしたり。


皆でご飯を食べたりした。






トランプはいつも通りやっぱり奏夢くんが勝利。


そして最下位は優空くん。


ここだけは何があっても揺るがないんだなって思うとあたしは声を出して笑ってた。




ご飯を作ってくれたのは楓先輩と湊叶くん。


あたしも知らなかったんだけど2人は料理が得意らしくて。


楓先輩は何となく分かるけど……。


湊叶くんの以外な一面にあたしは驚くほかなかった。


2人が作った料理は本当に絶品で。


皆で仲良く?頂いた。