男の人が苦手になったこと。
一輝くんとの間にわだかまりがあったこと。
あたしがうまく人と接することが出来なくなったこと。
お父さんがいなくなったこと。
中学時代からここにくるまで、あたしの周りにはたくさんの壁があった。
周りの人に、たくさんたくさん迷惑をかけた。
それでもあたしに今があるのは、叶愛ちゃんを含む大切な人達があたしを支えてくれたからだと思う。
だからこれからの人生、後悔しないように。
あたしは新たな一歩を踏み出す。
“うまくいくといいね。応援してる!”
「ありがとう、叶愛ちゃん」
翌朝、一輝くんに
“好きな人ができました。今までたくさんごめんね。前に進むきっかけをくれてありがとう”
そうメールを打つと
“よかった。絶対に幸せになれよ。そうじゃねーようなら俺が奪いに行くから”
彼からはそんな返事が返ってきた。



