「そうだよね…。ずっと言う機会がなくて…ごめんね」
「ううん、いいの!謝んないで!!教えてくれて嬉しいよ心音!だけど…少し意外だったかな~っ」
まさか心音がその人を選ぶなんてね、とウインクしてみせる汐梨ちゃんはどうやら啓介さんとは順調らしくて。
最近のデート写真をついさきほど見させてもらったばかりだ。
「うん、自分でもすこしびっくりしてる。でもちゃんと考えて出た答えだから」
「そっか!ついに心音にも彼氏が出来るんだね~!たくさん惚気けてよっ。楽しみにしてるから(笑)」
「汐梨ちゃん…ちょっと楽しんでる?」
「ははっ、バレちゃった?(笑)だって心音に彼氏だよ?うち本当に嬉しい~っ」
まるで自分の事のように喜んでくれる汐梨ちゃんにあたしは大きな笑みをこぼした。
言葉にはしなかったけど、きっと汐梨ちゃんにもたくさん心配かけちゃったよね…。
どんな時だって話を聞いて励ましてくれたのは汐梨ちゃんだったから。
絶対に報告したい、そう思った。
「でもさ、本当に。心音は変わったと思うよ?桜河に転校してから」
うん、あたしもそう思うよ。
「最初はやっていけないって思ってたんだけどね…」
お母さんの再婚は、
突然の転校は、
あたしにとってとっても意味のあるものだった。
「これからも沢山悩むと思うけどさ。うちはずーっと心音の味方だから!何でも相談してよねっ」
「うん…!あたしもずっと、汐梨ちゃんの味方だよ」
「汐梨ちゃ~ん、心音ちゃ~ん。そろそろ休憩あがれる?」
「仕事だ!心音、行こう!」
「うん!」



