交代制監視役はひとまず答えを出すまでストップしてもらった。
1人で考える時間が欲しかったって言うのももちろんあるんだけど…
中途半端な期待はさせたくなかったから。
決断しなきゃならないこの状況で監視役を続けてもらうと彼らを変に困らせてしまうと思ったから。
だからあたしから提案したんだ。
最初はものすごく心配されたんだけど…
この学校にはだいぶ慣れてきたし玲弥たちや寮のメンバー以外にも友だちは出来てきた。
この学校は本当にいい人達ばかりで、それがあたしにはもう分かってるから大丈夫だよって伝えると彼らは渋々了承してくれた。
「ふーん。そんな事があったんだな!モテモテじゃん心音」
玲弥の傍らで一緒に話を聞いていた慧はそうニヤニヤと笑っていた。
「ばか、そんないいもんじゃないよな?心音ちゃん。答えは出せそう?」
いつだって優しい玲弥はそう困ったように尋ねてくるけど。
「出してみせるよ、必ず…!」
もう入学してきた頃のあたしじゃない。
玲弥たちに甘えてばかりじゃいけない。
これはあたしと彼らの問題であり、玲弥たちにはなんの関係もないんだから…。
「なんかさ、心音変わったよな。嬉しいことだけど心音が離れてくみたいで俺すごい複雑だ…」
「慧…ありがとう!あたしは離れていかないよ?だって玲弥も慧も真人も春樹も。あたしの大好きな友達に変わりはないから…っ」
「心音ちゃんがそう言うなら俺は何も言わないけど…どうしても聞きたいことや困ったことが出来たらその時は遠慮なく頼ってな?」
「玲弥も、ありがとう!」
あたしは本当に、いい友達に恵まれてるよね。
「なになにー!何の話してんだよー!」
「うるさいのが来たよ…」
「慧~っ、そんな冷てぇことゆーなよ!俺たち友達だろ!」
「お前がいくとややこしくなるんだろ」
「春樹までそーゆーこと言うなよ~っ。俺悲しくて泣いちゃう…」
「ふふっ。真人ってば大袈裟~(笑)」



