1週間…
「…うん、充分だよ」
本当は今すぐにだって出した方がいい答え。
1週間も待ってくれるならあたしはそこまでに全力で答えを出してみせる。
それが彼らに対するあたしの精一杯だと思うから。
「上等じゃねぇか。それなら一週間後の金曜におめぇが選んだ相手と最後に行ったデートスポットに向かえっ。俺らはそこで待っててやる」
それでいいかと他の5人に視線を送る奏夢くん。
「なーんか奏夢が仕切ってんのはムカつくけど。それでいーよ」
「そうだな。それじゃあ時間は17時半で。その時間に心音ちゃんが来なかったら退散ってことでいいかな?」
「うん、わかった」
皆が了承したのを見て、改めて歩結先輩はあたしの方を見た。
「心音ちゃんも、それでいい?」
「…わかりました」
「じゃあ急にお邪魔しちゃってごめんね」
言うが早いがそう言う歩結先輩を先頭に皆は自分の部屋へ戻って行った。
与えられた時間は後1週間。
あたしの決断は結果的に誰かを必ず傷つけることになる。
それでも皆は覚悟を決めてるんだ。
だったらあたしもそれに応える。
────それしか残されていないから。
あたしは皆の想いを胸に、眠りについた。
☆*☆*☆*☆*☆
「おはよう心音ちゃん。…ってあれ、今日は1人?」
翌日。
教室に着くなり声をかけてくれた玲弥に事情を説明する。