黙って俺のモノになれ【下】



「今日は本当、色々とありがとうございました…!…行きも帰りもご一緒して頂いた上に部屋の前まできてもらって…」



「別に。俺が好きでやっただけ。…って何言ってんだろーな、俺」



「いえ…。嬉しかったです…!」



「…分かったから。さっさと部屋入れよ」



「…はい」



「……………………風邪、引くなよ」



「……はいっ」



そう言ってあたしは、部屋に戻った。















その頃桐沢くんの部屋にて─────






「どーゆー事だよ。俺聞いてないけど?」



「……は?優空?」



「お帰り、湊叶」



「翔斗さん…っつーか、先輩たちまで。…どうしたんですか」



「どうした…じゃねぇ!何で今日も心音といんだよ!」



「何でって…今日はバイトのシフトが一緒で────────」



「「ずりぃぞ!!」」



桐沢くんが皆に問いつめられていたなんて知る由もなかった。