黙って俺のモノになれ【下】


う…バレてる…。


だけど、こーゆーのは慣れてないから…誰でも緊張しちゃうよ……。



「ごちそーさんっ。ちょっと疲れたし奥のステージでも見に行こ」



「あ、うん。そーだね!」



「はい」



そう言い差し出された優空くんの手。


あたしは遠慮気味にその手に自分の手を重ねた。


優空くんと手を繋ぐのはこれで2度目。


小柄な彼からは想像出来ないけど、優空くんの手結構大きいんだよね…。


すっぽりとおさまった自分の手を見て、そんな事を思った。














優空くんとこうしてデートに出かけるのは2回目。


前回はここの水族館に来た。


列に並ぼうとしたあたしを引っ張って難なく入場した優空くんには本当に驚いた。


ユウだってバレないような変装姿の優空くんももちろんかっこよくて。


バレないかなってすごく冷や冷やしてた。


……なんて、それは今日も一緒かな…。


とにかく、水族館デートは想像以上に楽しくて。


行ってよかったなって素直に思えた。


あの日、優空くんの気持ちを聞いてすごくびっくりしたけど…嬉しかったな……。


まぁあのあと、実はそれどころじゃなくなっちゃったんだけど……。



「なんか丁度いいとこに来たみてーだな」



「あ、うん…?」



ステージに表示されている題名は、



“熱い想いを伝えよう!告白大会!”



これって、丁度いいのかな…?


ステージの上では男女が想いを伝えあっては頬を染めている。