黙って俺のモノになれ【下】


デートっつっても俺だけ特別にしてるんじゃなくて。


これも交代制。


こいつが俺たちの思いに応えるために提案した…らしい。


俺がこいつを好きだと認めたのは文化祭の日。


薄々自分でも気づいていたけど認めたくねー自分もいて。


結局歩結さんに聞かれてようやく自分の想いを認めた、というわけ。



「やっぱり似合ってるっ」



「どこが…」



めんどくせーな、本当女ってのは。














こいつが入学してきてすぐ、俺たち寮特別階6人は先生に呼ばれ“交代制監視役”を任された。


最初は本当めんどくせぇの一言で。


なんで俺まで巻き込まれんだよって苛立たしかった。


自分の意思もまともに伝えられねー女が、なんでここに来たんだよって正直すげームカついてた。


当番制なんて守るつもりはさらさらなかったし、必要以上に関わるつもりもなかった。


こいつの事は空気のように扱ってた。


だけど関わりを持つようになって。











─────傍にいたからこそ分かるこいつの良さに気づき始めた。







最初はただ優空が約束事にうるせぇから、仕方なく一緒にいるだけだった。


けど……


出来ないなりに一生懸命何かをしようとする姿勢


人より優れた観察力と十人十色の俺たちの性格を必死に理解しようとする姿に


俺は気づけば目を離せなくなってた。