『はぁ、きゅん死そう。

こんな好きすぎて私、おかしくなりそう』


顔を赤らめ覆って机に伏せる。

宗くんは今先生に呼ばれていない。


出て行った廊下をチラチラとみる私に、結衣がニタリ、と笑った。



「本当、花、可愛いね!


恋する乙女って感じ。あっ、そうだ。


今日、放課後ダブルデートしない?」


結衣は、ウキウキとダブルデートを提案した。


返事をする前に、宗が帰ってきた。


「あっ、宗くん、こっちこっち」



結衣が、宗を手招きする。