教室に行くと、羨ましそうに見る男子達を睨み返すとそそくさと退散してく。


席に着くと、花は、結衣と楽しく話始めていた。


それを横目で見て廊下をみやる。



パンダギャルの一人、一際睨み返す女がいた。



パンダギャルは、花を見ている。


俺は花をみやり、そしてパンダギャルをみた。



俺は花に近づくと、きょとんとしている花の唇にキスを落とした。



「「「ぎゃーーー、何々!?」」」



あり得ないほどの甲高い悲鳴の中に、パンダギャルもいた。



キッと、花を睨むとパンダギャルは、花目掛けて突進してきた。



「鳴海さん、あなたどう言うつもりなの?

ここ、学校よ。わかってんの?イヤらしい、不謹慎よ」


花は、ぼー、と顔を赤らめ口をパクパクしている。



「ちょっと聞いてるの?鳴海さん、あなたね『あんたさぁ、見てたやろ。俺がキスした。花やない』


間に割って入る俺を見ては顔を赤らめ怒り出す。



「北見くん、なんなの?人が見てる前でキスして、不謹慎よ。信じられない‼」






『男を使って、襲わせようとした。

そっちのが不謹慎だな。自分のこと棚にあげてよう言うわ。


何度も言う。



俺は花にしか、興味がない!!


二度と花に近づくな!



もし、今度花になんかしたら…




女でも、容赦しないから‼』




ッッ!!



パンダギャルの顔が歪む。



そして泣きじゃくってパンダメイクをドロドロに溶かしてく、見るも悲惨な顔になったパンダギャルは、教室を出て言った。