『はぁ、朝からだるい。』



学校に向かう通学路。足取りは、重く、前に進まない。


やっぱり昨日のことが頭から離れないな。



あの二人が、来なかったら 私……



立ち止まる。。



学校の門はすぐ目の前なのに、足が進まない。


一瞬、足元を見たら足が震えていた。



ポン、と頭に置かれた大きな手。



「よう。花…おはよ。大丈夫か?」


優しい大好きな宗くんの声が聞こえた。



胸が高鳴り、暖かくなる。



『おはよ、宗くん』



ぎこちないはにかんだ笑顔をしたら、また頭をポンポンされた。



不安が一気に消えて今はドキドキしか起こらない。


宗くんが差し出す手を掴み、指を絡ませ恋人繋ぎをした。



校門を抜けると、男子達が羨ましそうに見てる。


一部の女子からは、睨まれてるのが分かる。



そう一部の女子達………



パンダギャル達だ。



何も言わず、悔しそうに顔を歪ませるパンダギャル達。