「何カッコつけてんだよ!!オラーッッ!」


男が拳を振るった。



それを片手で受け止める織夜。


拳を握る。




「いってーーよ、やめてくれ!!


俺が悪かった。離してくれよ」


身を引き始める男に、ニヤリ、と笑う織夜。



緩める手。


逃げる男を見ている織夜。



「………結衣、大丈夫か?」



『なんで…………?



助けてくれたの?なんでここにいるの…?』



いっぺんに起きた現実に戸惑うあたし。



「……………ごめんな。


本当は、後悔してた。


花を犯した時と、結衣が被って見えて俺は本当に罪を犯したんだと気づいた。


過去は過去で、今は今で。


終わらなきゃ行けないんだ。


ただ、これだけは変わらないモノがある。




俺は………………








お前が、好きだ」