★織夜side★


ポケット片手に、カバンを背負い誰もいない廊下を歩いた。


カツンカツン、と靴の音が響く。


皆は、今授業だ。


数学なんて頭の固い授業受けるなんてまっぴらごめんだ。


眠気しか起きない。


「はぁ、なんで今更こんな気持ちに……ー」


分かってる。今は、昔ぢゃない。



あの時代ぢゃない。


あの時代のゆいぢゃない。


記憶はあってもあの時代のゆいぢゃない。



時代は繰り返す………?


いや、終わらせなきゃ行けないんだ。