『つまり、過去の織夜は結が好きで宗司に取られたくないから過ちを繰り返したってこと…?』



“過ち”……………ー


昔の花にしたことだ。



「だから、あたしのせいなの。


あたしが、織夜にあんなこと言ったから花は…………だけど、もう花を失いたくない。



あたし、戦うから」


今織夜に目の前に現れたことで、不安は募るもそれとは違う感情が芽生えた。



『ありがとう結衣。ありがとう』


花は、結衣の手を握りしめ泣いた。



私のために、たくさん泣いてくれた結衣。



「ありがとう」



結衣の泣き笑いの声に安堵する。



その姿を、宗は優しく見守っていた。