「お前が、宗司がいいと言ったから。


宗司が居なくなればいいと思って花を利用させてもらったよ。


花が死ねば、宗司も後を追うことはなんとなく予想できた。

だから……………」


パンッッ!!、と乾いた音が聞こえた。



『なんで!?



花を傷つけたの!


何のためにそんなこと…………「お前が好きだったからだよ!!


お前を、宗司に渡す訳には行かなかったからだよ。


そのためなら“鬼”になれるんだ」




鬼……………ー


ともに過ごしてきた仲間。



ずっと一緒にいた仲間……………



どこで、すれ違ってしまったのか………


あたしは涙を流した。