宗くんが、寝てる隙に制服に着替える。


顔を洗いブラシで、髪をとかして、持ってきたアイロンで長い髪を緩く巻いてみる。


メイクボックスをあけて軽くメイク。


ビューラーでまつげをくるりん、と上げピンクのリップと至ってシンプル。


ガチャリ、と洗面台のドアが開き、寝癖のついた宗くんが顔を出す。


『おはよ、宗くん』



ニコリ、と笑顔を向ければ宗くんが固まる。


「メイクしてる?」


少し、と答えると深いため息をつかれる。


えっ、嫌なのかな?不安がる私。