ーーーーーーーー



「ありがとう、出会ってくれて。幸せだよ」



あなたは誰……?



綺麗な着物を着た黒い長い髪の少女。


私‥‥‥?



彼女は、ニコリ、と微笑む。


寝ている宗くんの顔を覗き込む少女。



「あなたが、幸せにしてあげて。


お願い。決して揺るがないで、あなたと彼なら大丈夫だよ。


ありがとう。」



そして、少女は消えた。



夢‥‥‥‥?



いや、私‥起きてるし夢ぢゃない。



戸惑い、あたふたしているといきなりガバリ、と宗くんが起き上がる。



『宗く‥‥、どうしたの?』



「‥‥‥」