スマホが、着信を知らせる。


宗くんの名前にドキリ、と胸が高鳴る。

(花?どうした?こんな時間に(ごめんなさい。ごめんなさい。)



私はただ、溢れでる涙を抑えられず謝ることしかできない。



(花…泣いてるのか?どうした?言ってみな)



私は…………私は………。



夢に見た出来事を話した。



そしてついさっきの、大河くんから来たLINE。



「なんであいつ、花のLINE知ってるんだよ。花、泣くな。


泣いてると会いたくなる。」



『…………会いたい。


宗くんに会いたい……』





私今、大胆なこと言ってる?


だけど、今、怖くて寝れない。


今、この暗い空間の中に一人なんて無理。


「花、家くる?迎え行くから。出てこれる?」



それは、つまり‥‥‥‥‥‥



お泊まりってことだよね?




だけど私はその言葉にすがるしかない。