本当の私




ついに、大きい声で泣いてしまった


いつもの私には、考えれないくらい
いっぱい、涙が出てきた


男の人は、カツカツと足音をならしながら此方に向かってきた


私の目の前に来た男の人を見上げた


月の光に、照らされた男の人の顔は、
さっきより綺麗に見えた


黒いの髪に、切れ長の黒い目
スッと通った形のいい鼻に、薄めの唇


何もかもが美しい


余りにも綺麗すぎて、涙が止まってしまった


「おい…お前、 佐竹家の娘か?」


娘じゃなくて、孫なんだけど


「む、娘じゃなく…て、孫です…」