日曜日。
その式への出席者は私と拓実さん、拓実さんの両親にお姉ちゃんの友達と拓実さんの友達、主催してくれた蓬條依良に何故か周さんとアリスさんの15人くらいだった。
「何故、お前達もいるんだ?」
「気にしない気にしない。ねぇ、冬雪ちゃん」
「あ、はい……」
アリスさんに急に話を振られ、返事しか出来なかった。
病室では式の準備をしていて、お姉ちゃんは蓬條の人によって着替えさせられている。
一足先にタキシードに着替えた拓実さんは私達と近くの待合室で待っていた。
「準備出来ましたよ」
蓬條の人から声がかかり、私達はお姉ちゃんの病室に入った。



