「冬雪ちゃん……。すまない、俺は……」 「貴方のしたことは許せない。けど、身寄りのない私とお姉ちゃんからすれば唯一の身内なんですよ、圭二伯父さん」 伯父さんと言えば、彼は更に破顔した。 そして、「お前の子供は良い子に育ったな、太雅」と呟いて空を見上げた。 落ちてくる雪の欠片はまるで、お父さんが「そうだろ?」と笑っているかのようで……。 冷たいのに、暖かい雪だった……。