「お前、何言ってんの?」
喪服に身を包んだ僕は同じく喪服に身を包む律生の言葉に声が震えた。
「母さんを殺したってどういうことだよ!?」
律生の服の襟を掴みあげ、怒鳴ると線香の匂いが充満した室内に響く。
子供が親を殺すなんてあってはならない。
あんな人だって僕達の母親だったんだから。
「お袋の飯に何年も前から微量の毒を混ぜて食べさせてたんだよ。微量ずつ食べさせれば、良い頃合いに心不全を起こすって思ってやったらビンゴだったぜ」
律生は母親を殺したというのにケタケタと笑っていた。
「律生、お前──」
すると、僕の言葉を遮るように玄関のインターホンが鳴った。
笑っている律生を一瞥し、玄関に向かった。
ドアを開ければそこには黒ずくめの男が二人いた。



