≪玖下side≫
僕らの母親は最低な人だった。
仕事もせずに朝から夜まで酒を飲んで僕らが気に障ることをすれば、僕らが泣いて近所から苦情が来るまで殴る人だった。
でも、幼い子供の僕らからすればそんな人でも母親だった。
父親は物心ついた時からいなかったからその人だけが僕らの頼りだった。
そんな最低な母親が毎日言ってたことがあった。
『お前達の父親は最低な奴だった。お前達が大人になったら探して、その父親を殺せ。それがお前達が出来る私への恩返しだ』
母親が子供に言うことじゃない。
それに何故、そんなことが恩返しになるか分からないし、恩返しをするほどのことをされた覚えもない。
僕らの母親は最低な人だった。
仕事もせずに朝から夜まで酒を飲んで僕らが気に障ることをすれば、僕らが泣いて近所から苦情が来るまで殴る人だった。
でも、幼い子供の僕らからすればそんな人でも母親だった。
父親は物心ついた時からいなかったからその人だけが僕らの頼りだった。
そんな最低な母親が毎日言ってたことがあった。
『お前達の父親は最低な奴だった。お前達が大人になったら探して、その父親を殺せ。それがお前達が出来る私への恩返しだ』
母親が子供に言うことじゃない。
それに何故、そんなことが恩返しになるか分からないし、恩返しをするほどのことをされた覚えもない。



