白い雪が降り積もるように



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それから数日後。




秋葉の葬儀を終えた私は蓬條の自室の床に座っていた。




周りには秋葉の15年間がまとめられたアルバムが広げられている。




「秋葉……」




アルバムの中で笑っている秋葉。



昔から笑顔が多くて、周りの人を太陽みたいに照らすような子だった。




それなのに、最期はあんな悲しそうな笑顔で逝ってしまった……。




「……電気ぐらいつけなよ」




すると、後ろから声がした。




振り向かなくても誰か分かっている。




声の主──、蓬條依良はそう言いながらも電気をつけずに部屋へと足を踏み入れてきた。




電気をつけなくとも、月の明かりで充分明るいから。