白い雪が降り積もるように



何て言えば良いか分からない。




返答に困っていると、代わりに蓬條依良が答えてくれた。



「お姉さんが俺の正体を隠していたのは俺が頼んだからだよ。それに、君が二度と歩けないってお姉さんが隠していたのは君を悲しませないため──」





「そんなこと分かってる!冬雪姉は優しいから私に嘘ついたって!でも、私は嘘つかれるよりも本当のことを話してもらいたかった……」





秋葉の目から涙が零れ落ちた。




私がついた嘘は間違いだったんだ。




秋葉を傷付けまいとついた嘘なのに、逆に傷付けてしまった。




悲しませてしまった。




辛い思いをさせてしまった。