蓬條依良は既に私と良威の協力によって、殺される覚悟をしているように思える。 それなのに、彼は死に対する恐怖も悲しみも苦しみも感じない。 何が彼をこんな風にしてしまったのだろうか? 彼のそんな姿を見て、想いを感じて、胸が痛んだ。 意味不明な胸の痛みに疑問を抱きながらも、彼の後を追いかけた。 私がこの痛みに気付くのも、蓬條依良が何故こんな風になってしまったのかを知るのもそう遠くなかった。 寧ろ、目の前まで迫っていた。