翌日。 「頭痛い……」 目覚まし時計のアラームで目を覚ますと、ズキズキ頭が痛んだ。 風邪でも引いたかな……。 そんなことを考えながら頭痛を堪えて起床し、身支度を整えると自室を出た。 すると、ドアの外には玖下さんが待っていた。 「おはようございます、篠田さん」 「おはようございます」 昨日あれだけ殺気立っていたというのに、今は前と変わらない穏やかな雰囲気を出している。 彼は一体何者なのだろうか? 二人で蓬條依良の部屋へ向かっている途中、玖下さんは静かに口を開いた。