「許さない……」




涙はもう止まっていた。



泣いていても、お父さん達は帰ってこない。



お姉ちゃんや秋葉の身体が治るわけでもない。




傷が残っても五体満足なのは私だけ。




それなら、私は───。




いつの間にか一人になっていた病室で私は一つの決心をする。