白い雪が降り積もるように



それに、依良は第一子で長男で跡継ぎだからと全てが最優先にされ、次男で長男に何かあったときの≪替え≫の俺は二の次。





何度逆だったら良かったのに……と思ったか分からない。





そんなことを小さい頃から経験して、そのうち蓬條が憎くなった。




第一子で長男がそんなに大事か?





何事においても跡継ぎの行いは頂点でなくてはいけないのか?






誰も次男で≪替え≫の俺を見てはくれないし、誉めてもくれない。





そんな考えが今の荒れた俺を作り出した。