白い雪が降り積もるように

≪良威side≫




「単刀直入に言います、私と一緒に蓬條に復讐しませんか?」




そう言ったのは依良の新しい付き人の篠田冬季。




蓬條に復讐……?




意味が分からない。





「あくまで憶測ですが、貴方は次男だから跡を継げないとふてくされ、こんな素行をしているのでしょう?母も父も妹も使用人たちも長男である蓬條依良を大切に思っている、それが気に入らないのでしょう?」




──当たってやがる。




俺は小さい頃から何をしても依良に勝てなかった。





同じ顔や体型をしているのに、運動をしても勉強をしても奴には勝てなかった。