「仮にっ…!」

僕が引き止めたら断ってくれるの!?

むしろ僕がっ…


…あぁ、なに考えてんだろ!



「…仮になに?」


「や、仮に…
誰かの意見に惑わされたら、後悔してもしきれないよ?

決めるのはキミだよ。
キミが幸せだと思うかどうか…
何度でも、自分の心に聞くしかないよ」


僕のやましい意見なんかに惑わされないように…



「……そだね」

キミは少し悲しそうにうつむいた。


突き放した言い方して、ごめん…

けどそんな顔しないでよ。
もうやり切れなくなる…


だからって僕は、キミの結婚を後押しする事なんて出来ないんだよ。








そして。

終わりは突然やってくる…



四苦八苦してる時には来ないクセに、
的を得た所で今さらのように。



数日後、再び僕は元カノに呼び出された。


それはきっとプロポーズの結果報告で…

キミがどんな決断をするのか、この数日間気が気じゃかった。