元カノがめんどくさい

僕は心臓まで掴まれた気分で…

だんだんそこが苦しくなって来て…


痛って、イタタっ…

ヤバい、耐えられない!



ごまかすように思考を巡らせて、この現状を無理やり読み解く…


そうか、病気だから心細くなってるんだ!
うん、それしかない!

そうやって、ギリギリ自分を抑え込む。




まだ?まだかな…

もう寝たよねっ?
寝付くの早い人だし…

いやもう寝た事にしよう!


締めくくるようにぎゅっとして、その手をほどいた。




危なかった…

病人に、しかも人の彼女に、さらには僕にも彼女がいるのに。


ああっ、どうかしてる…
なんでこんな気持ちになるんだよ!


切なくて、だけど嬉しくて。


いっそ過ちへ突き進みそうになった自分に脱力しながら、玄関へと向かう。



鍵は…
閉めた後ドアポストに入れとけばいいかな?

それは付き合ってた時によくやってた方法で、2人の暗黙のルールだった。

ま、僕は合鍵を渡してたけどね…



ドッときた疲れにため息を吐きながら、
脱出を図ってドアを開けると。