「もしもし蓮斗っ(れんと)?
ごめん、寝てたぁ!?」


「…うん、寝てるよね?普通。
それに、僕はだいたい0時過ぎには寝るって知ってるよね?」


「だったら掛け直してこなきゃいーじゃん!
こっちだって一応、起こさないよーに3コールで切ってるんだし」


いや、そーゆう問題じゃないよね…

深夜に掛けてくる時点で非常識だし、
せめてワン切りにしようよ。


「だいたいさぁ!蓮斗は寝るの早すぎなんだって!
オッサンなの〜?体衰えてるんじゃなーい!?」


わざわざ掛け直したってゆうのに、なんて言われよう…

でも楯つくのは止めとこう。
そんな事したら、反撃が何倍にもなって返ってくるから。


「そーですね…
同じ23歳らしく、本庄さんのピチピチさを見習ってジムにでも通ってみるよ」


「なにその嫌味な言い方…
ちょっとの事で拗ねないでよねー。
相変わらず器ちっちゃ!」


落ち着け、自分。


あぁ、つい不満がにじみ出てしまった。

とにかくこれ以上事を荒立てないようにして、早く本題に進めなきゃ。