思えば。

付き合い始めの頃は、まだ可愛げもあったのに…

気が付けばこんな調子で。


僕の立ち位置は途中からすでに、恋愛対象から相談対象へと…
いつしかごく自然に降格されてた。



自分でゆうのもなんだけど…
それなりにモテて来たし、他の子は僕を立ててくれてた。

なのにキミはいつも自分の事ばかりで。
僕への興味なんて、もうないのかなって…


浮気のきっかけは、ちょっとヤキモチを妬かせたくて。

でもほんとは、寂しさを紛らわしたかったのかもしれない。


それに2年も付き合ってれば、多少のマンネリもあったはずだし…?


なんて免罪符を並べても、キミを傷付けた事には変わりなくて。



だけど一体、いつまでこーやって振り回され続けるんだろう…



「っ、寒っ…」

想像しただけで、思わず身震いしてしまった。


「寒い?
クーラー効きすぎなんじゃない?
あっ、まさかっ!
風邪でもひいちゃった!?
ヤダちょっと、うつさないでよね!
…あ。
電話だからだいじょぶかっ」


キミって人は…