「鈴」 お父さんにそう呼ばれて、近くに寄る。 「…」 こんな…いつかそうなるんだとは思っていた。 思ってはいたけど、覚悟なんてできていなくて。 「…わかった」 それでも私はゆっくりと頷いた。 せっかくこの前、みんなで3位に入賞した喜びを感じていたのに… でも、このことにみんなは関係ない。 私だけの問題だ。