「は、…はぁっ…げほっ、はあ、」 全速力で走っても頭にあるのは恐怖しかなくて。 喉に何か張り付いたような、息がしづらいことなんてこれっぽっちも気にならなくてただただ怖かった。 「…鈴っ?!」 そんな私を、正面から抱きしめてくれたのは。 「勇輝君…」 彼だった。