よかった、まだいた。 動けないんだからいて当たり前か。 あたしが来たのがわかって、 ちょっと体を起こして顔を上げたその人は、 やっぱりものすごくカッコよくて、 今度はこっちが倒れそう。 「あの、どうぞ」