かほちゃんの馬車

よかった、まだいた。


動けないんだからいて当たり前か。



あたしが来たのがわかって、
ちょっと体を起こして顔を上げたその人は、
やっぱりものすごくカッコよくて、
今度はこっちが倒れそう。


「あの、どうぞ」