好きになれとは言ってない

 二人の後をついて階段を下りながら思う。

 それにしても、早くプロポーズしなければ。

 このまま正月が来て、また、この家で飲んだりしたら、この姉とかが、なんとなく、
『で、式場は何処にするの?』
とか訊いてきて、そのまま、なし崩し的に結婚とかいう話になりそうな気がする。

 いや、それでも遥と結婚できるなら、いいような気もしているが。

 でも、やっぱり、遥には、ちゃんと自分の口で申し込みたいと思うから――。

 遥の小さな後ろ頭を眺めながら、言うなら、やっぱり、クリスマスだろうかな、と思っていた。