「遥。 今日、真尋さんの店に行かない?」 そろそろ仕事も終わろうかという頃、廊下であった朝子たちに、いきなり、そう言われ、遥は、えっ、と言葉につまる。 この間の『結婚して』を思い出していた。 だが、 「えーと。 いや、どうしようかなあ」 などと適当なことを言って、誤魔化そうとしている間に、もう一緒に行くことに決定してしまったようだった。