「では」
と行こうとする宝迫を呼び止める。
「宝迫」
「は、はい」
あ、余計なこと言っちゃったかな、という顔でこちらを見た宝迫に言う。
「大丈夫だ。
お前はいい男だ。
だから選んだ。
安心して、コンパに行ってこい」
なんだか戦地に送り出すみたいになってしまったなと思っていたのだが、宝迫は、
「は、はいっ」
と驚いたように言ったあとで、嬉しそうな顔をした。
だが、
「課長~」
と斜め前から若い男の声がした。
宝迫より年下の部下だ。
「じゃあ、僕が選ばれなかったのは、いい男じゃないからですか~」
……こういう声もあるわけだな、と思いながら、
「先着順だ」
と言い換えると、機嫌良く帰りかけていた宝迫が、ええっ? と振り返る。
前の席のオヤジが声を立てて笑っていた。
どっちが真実かは、まあ、内緒にしておこう。
と行こうとする宝迫を呼び止める。
「宝迫」
「は、はい」
あ、余計なこと言っちゃったかな、という顔でこちらを見た宝迫に言う。
「大丈夫だ。
お前はいい男だ。
だから選んだ。
安心して、コンパに行ってこい」
なんだか戦地に送り出すみたいになってしまったなと思っていたのだが、宝迫は、
「は、はいっ」
と驚いたように言ったあとで、嬉しそうな顔をした。
だが、
「課長~」
と斜め前から若い男の声がした。
宝迫より年下の部下だ。
「じゃあ、僕が選ばれなかったのは、いい男じゃないからですか~」
……こういう声もあるわけだな、と思いながら、
「先着順だ」
と言い換えると、機嫌良く帰りかけていた宝迫が、ええっ? と振り返る。
前の席のオヤジが声を立てて笑っていた。
どっちが真実かは、まあ、内緒にしておこう。



