好きになれとは言ってない

 小宮さん、一度失った信用はそう簡単に取り戻せませんよ、と思う。

 だが、それを言うなら、課長は私に随分なことをしていると思うが、課長のことは信用できないとは思わないな、と改めて気がついた。

 私がそれを望んでいたからだろうか。

 ……てことは、課長に襲われたかったのでしょうかね、私は。

 いや、そんな、とおのれの新たな一面を発見しながら、遥は倉庫のドアを開けた。